Mind Infomation Blog

このブログでは、趣味の読書を基にした、「心理学」「仕事術」などの役立つ情報をメインに発信していきます。

【読書レビュー】超ストレス解消法(鈴木 祐)

ハーバードやスタンフォード大学といった一流の研究成果をベースに、『科学的信憑性の高い』100ものストレス解消法を紹介してくれる本。

ストレスの種類(3)、ストレスの根本原因(3)を理解でき、さらにそれぞれを解消するための具体的な方法も知ることができます。


この本を読んで個人的に特に勉強になったことは、

①「呼吸法」(簡単にいうと「深呼吸」)といった緊急的なストレス解消方法はもちろん大事

ただ、その一方で、同時並行的に、

② 自分の「思い込みによるストレス」に気づくことや、「思考や感情を受け入れ、そしてそれを観察する」という視点を持つことも大事

ということでした。


なぜかというと、

①だと、同じような場面で、毎回同じようにストレスを感じる、といったことは変えられないのですが、

②に取り組むと、(怒りなどの)「ストレスを感じることが(根本的に)減る」・「怒りなどのストレスを感じても、感情のみに任せた行動を自然と抑えられるようになっていくようになる」からです。


②に関しての方法として、『認知行動療法』の父と呼ばれるアーロン・ベック博士が開発した、『AWAREテクニック』が本文中で紹介されています。

肝としては、『不安の存在を認め』ながら、有益な行動の量を増やすことにあります。

ステップとしては、不安やイライラなどを感じたときに、

1 そのネガティブな気持ちを一度「受け入れ」、
2 次にそのネガティブな気持ちを、ジャッジせず(またイライラしてしまった‥とか思わず)ひたすら観察し、
3 その上で、その不安が無いかのように行動する。
4 1~3を繰り返す
5 1~4に対して、現実的なレベルで期待感を持ち続ける。


よく「ポジティブになれ」「なんでそんなネガティブなの」とか云われたり、「ポジティブにならなければいけない」と思って落ち込む方、結構いらっしゃるかと思うのですが、(私もそうでしたし)

『ネガティブな気持ちは感じていいんだよ』(★)ということに気づけたら、きっと楽になると思います☘️


また、心理学の認知パターンの修正テクニックで、『リフレーム』(例:大変な仕事→成長の機会)というものがあるのですが、

(★)を知らないで、このテクニックだけ実行しようとすると、場合によってはストレスを自分に抑圧する形になってしまって逆効果になりかねないな、とも思いました。

『リフレーム』をお使いになる方は、併せて参考にしていただけたら、嬉しく思います☺️

少しでもこの本を気になった方は、まずは軽い気持ちで書店などで手にとってみてください。読みやすく、100コも具体的な方法があるので、きっと取り組みたいと思えるものが見つかると思いますよ👍

超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド

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