【読書レビュー】ラクして速いが一番すごい(松本利明)
仕事術に関する本の紹介です。
普段仕事に振り回されている、と感じる方に、特に良いかと思います。
この本でいう「ラク」の定義は、次のとおりです。
~力の「入れ所」と「抜き所」を押さえ、ムダな仕事を減らすこと~
仕事が早い人って、「要点」を抑えてこなしていく、と思いませんか?
全部一生懸命やるのではダメ。時間がいくらあっても足りない、ということ。
この本のなかで、個人的な実践ポイントとして印象に残ったのは、次の3点(①~③)でした。
① 一発で提案を通すコツ→「重要なことは何ですか?」と聞く。
人は、自分が重要だと思う順番でないと話を聞き入れない。
そして、重要だと思うことは相手に聞くのが最も早い。その順番で話せばよい。
★ 相手の重要度を聞き出すコツは、「①テーマ」「②論点」の順で聞くこと。
テーマ:何について話すのか?
論点:どんな点をもとに判断するか?
【個人所感】
人によって、何を重視するかは全然違いますよね!!
たとえば、買い物したときに、店員さんから、自分が重視していない側面で説明されても響かないのと同じ。
たとえば、コスパ重視なのか、人気あるいは定番重視なのか、独自性(オリジナリティ)重視なのか、は全く違う、と表現するとイメージしやすいかと。
②じっくり考えるより、一字一句すぐ確認する。
上司から言われたときに、「いつまでに何をどうすればいいか」がスパットイメージできないと、持ち帰っても分からない。
そのため、言われた時点で、上司への確認を具体的に行う。
【所感】
皆さん、(上司に)遠慮して聞かずにいてこんな感じかな、と思って作業を進め、手戻りが発生したりとか、一人で悩んだりしたことはないでしょうか?
私自身この経験がありました。「その時点での確認の大切さ」を痛感しますね。
③仕事の依頼時は、「作業」より「作戦」を伝える。
アウトプットを示したうえで、具体的なHow(どうやるか?)を伝える。
迷ったときは、「仕事をうまく進めるポイントは何か?」を指示しているかを確認する。
細かいWhat(何を?)を指示するだけでは、相手はWhatの意図や意味を理解できない、とのこと。
【所感】
作戦を伝えられていれば、What?は、指示の受け手の方で工夫していただけたりすることもあるな、と。
これは指示の場合に限らず、「全体のイメージをつかんでもらってから具体的な話をする」、という話し方の一般原則にも通じるところかな、と思いました。