Mind Infomation Blog

このブログでは、趣味の読書を基にした、「心理学」「仕事術」などの役立つ情報をメインに発信していきます。

【読書レビュー】語彙力こそが教養である(齋藤 孝)

この本を読み終えたとき、「もっと早くに出会っていたら‥」、というのが率直な感想だった。

明治大学教授であり、テレビのコメンテーターでもある齋藤孝先生の20万部突破のベストセラー本。

語彙力がないことでどういう不利益があるのか、語彙力があることでのメリット、語彙力を高めるための具体的なインプット・アウトプットの方法論が紹介されている。


齋藤先生が、人の知性と語彙力の判定基準としているのは「複数の事柄をひとつの言葉で表現しようとするか否か」とのこと。
なるほど、と思うと同時に、私自身が、日常的に「すごい」「感動的」という平易な言葉を多用していることに思い至り、慚愧に堪えなかった。


そして、非常に刺激を受けたのが齋藤先生の、シェイクスピアの紹介文だ。
シェイクスピアの作品は一流の娯楽であり、劇薬でもある。シェイクスピアの代表的な4、5作を読まないで死ぬなんて、富士山を見ずに人生を終える静岡県民のようなもの。‥振り返れば雄大な美しさが鎮座しているのに、ずっと背中を向けている。‥』

こういう文章をさらりと書ける人に、憧れたりしないだろうか?


食レポのコツ」、「一緒に仕事をしたいと思われるメールの書き方」、「今すぐ使えそうな、多数の語彙の紹介」など、小ネタ的な部分でも非常に参考になる一冊!

ぜひ手にとってみてください。