他者の受け止め方について(ジャッジの危険性とその解消方法②)
【他者の受け止め方について(ジャッジの危険性とその解消方法②)】
前々回の投稿の続きです。
前々回では「この人は○○な人」とジャッジしてしまうと、いろいろな弊害がある、という話をしました。今回は、ジャッジをやめる1つの方法をお示しします。
その答えは、
「相手をプログラムの集合体」として理解する、ということです。
さて、突然ですが、「NLP」とは何か、皆さんご存じでしょうか?
「NLP」とは、神経言語プログラミングと言い、
「人のふるまいや行動」を「プログラム」によるものとして理解し、そのプログラムを変えたりする方法論も提供する実践心理学です。
プログラムとは、ざっくりいうと、次の3ステップを指します。
① 出来事(状況)
② 自分の「フレーム(信念・価値観等)」にあてはめて認知
③ 反応・行動
重要なのは、②の部分です。この部分における信念や価値観が人によって異なるため、同じ出来事が発生しても、怒る人もいれば、怒らない人もいます。また、焦る人もいれば焦らない人もいます。めんどくさいと感じ動けなくなる人もいれば、ぱっと動ける人もいます。
そして、「プログラムは状況に依存するもの」です。皆さんも想像してみていただきたいのですが、忙しいときとそうでないときで、同じ内容を持ちかけても反応が変わったり、という方もいますよね?
相手を「プログラム」の集合体としてとらえれば、「今は、この人のこういう部分が突出しているんだな」ととらえるようにすれば、「また別の一面が現れたんだな」と思うだけ。
「ありのままの相手を受け入れられる」ようになりますので、おすすめです!!
他者の受け止め方について(ジャッジの危険性とその解消方法①)
【他者の受け止め方について(ジャッジの危険性とその解消方法①)】
前回の投稿で、私たちは、一つの出来事などから物事を一般化してとらえる傾向がある、とお伝えしていました。
これは、「他者がどういう人か」を自分の中で判断するときにも働きます。(意識的・無意識的)
特に、感情に影響をもたらすインパクトの強い出来事の場合、それが一般化されやすくなります。(怒られた、無視された(ように感じた)、無愛想な態度をとられた(ように感じた)など。)
これによって、「この人は○○な人」と決めつけてしまうと、次のような問題が出てきます。
1 相手にマイナスの評価(ジャッジ)をしている場合
①マイナスの部分が目に入りやすくなり、ますますマイナスの評価が高まってしまう。
人は自分の認識に合う情報(他者がマイナスの人である、という考えを補強する情報)を、無意識的に集めてしまうためです。
②その人のことを考えたり、視界に入っただけで、無意識に(何となく)嫌な気持ちになる/心が重くなる。→心の健康に関わります。
2 相手にプラスの評価をしている場合
何か自分の期待通りにならないことがあったときに、不満・怒りに発展しやすくなる。
例えば、ある人を「優しい人」という評価をしている場合、
その人に何か頼み事をして断られた場合、
「私のことを嫌いなのだろうか」「やってくれる人だと思っていたのになぜやってくれないんだ」、
といったようにショックを受けたり、怒りを感じたりします。
(この辺りは、後で「アンガーマネジメント」の記事でも紹介したいと思います。)
では、どうやってジャッジをやめるのか?
そのための1つの方法をNLP(実践心理学)の観点から、次回の記事にて紹介したいと思います。
物事を一般化してとらえることの危険性とその対策
大切な友人やパートナーとの関係性を良くする方法
口ぐせのすごい力
【読書レビュー】「立ち読みしなさい!」(苫米地英人氏)
苫米地英人氏(有名な認知科学者の方)の「立ち読みしなさい!」(ありがとう出版)を読んでみたのですが、とても役に立つ本でした💪